雪野山の古い案内板に描かれている、今は使われていない謎の散策道 を歩いてみました。尾根筋からの入口付近は深い繁みに覆われ、道が全く見えなかったので、管理者の了解を得て草木を伐採させていただきました。
案内図では中腹あたりで道が終わっています。この終点は 広場になっており休憩所 が設けられています。以前この場所は、地元平石地区の年中行事である「盆の木」に使われていたそうです。
また、この道の入り口は、雪野山古墳の墳丘の一角にあります。雪野山古墳は前方後円墳ですが、この道はちょうどその「前方」部分の先頭あたりから延びています。この道の階段が、八日市市教育委員会「雪野山古墳Ⅲ」に示されており、この図を見ると雪野山古墳との位置関係が良く分かります。2017年5月18日に撮影。
* 写真はクリックで拡大できます
* 5月18日に写真を更新しました。 道筋の写真 PDF 版
なおこの道の 入口には「この先行き止まり」の案内 がありますが道は続いており 天満宮 のところに下山できます。
休憩所から少し下ったあたりには 立派な石室 を持つ 古墳 があります。またところどころに古い石段らしきものもあり、以前は雪野山山頂に通じる主要な道として使われていた様子が伺えます。
しかし現在この道は管理されておらず危険ですので、通行はお奨めできません。
この付近の航空写真。昭和 24年撮影
この写真にはここで紹介した謎の散策道が写っている。
なお、この空中写真は、国土地理院長の承認を得て、米軍撮影の空中写真を複製したものです。 (承認番号 平29情複、 第28号)。また、この空中写真を複製する場合には、国土地理院の長の承認が必要です。
また後日、久しぶりに暁の広場(平石地区の中央付近)に下山するルートを歩いてみました。
この道も十分に管理されている状態ではなく、草に覆われて道筋が見えなくなっているところがありました。特に、尾根から下山道への入口にはウラジロが生い茂っており、どこに道があるのかよくわかりませんでした。なおこの道は山裾付近で 2手に分岐しており、一方は暁の広場に通じ、もう一方は天満宮手前付近で、雪野山古墳から下る謎の散策道に合流します。
しかし道筋は倒木などで塞がっているところはなく、生い茂った草を踏み越える事により何とか通行できました。
暁の広場付近に下る道
道筋は十分な管理が行われていない。倒木などで塞がってしまっているところは無いが、生い茂った草を踏み越えないと通れないない所がある。 2017年6月3日撮影。
南東側の端の道
尾根の南東端から、平石地区のはずれに下る道の様子を紹介します。写真は 2016年 5月13日に撮影。
道筋は良く管理されており、生い茂った草や倒木で行く手を阻まれるようなところはない。 山頂から山裾までの距離は長いが途中にあずま屋やベンチがあり、腰を下ろせる。