下羽田では毎年 5月頃に町内で参加者を募りハイキングを行っています。少し前の事になりますが 2012年には自然保護指導員をされている森小夜子さんに同行していただき、散策路周辺の草花をはじめとするいろいろな植物の観察を行いました。そして道筋に咲く草花の写真撮影をしていただき、その写真と丁寧な解説文をお送りいただきました。
遊歩道や階段が設けられた里山では、早春からアセビやクロモジ、ツツジが咲き始め、ヤマザクラ・カスミザクラ、桜の花とは思えないウワミズザクラやイヌザクラなど4種類もの桜が咲きます。
水がしみだす湿地では、大変珍しいトウカイコモウセンゴケが見られます。 かわしいピンク色の花に似合わず、やせちで生きていくために小さな昆虫をつかまえて栄養にする食虫植物です。やせ地を好むヘビノボラズは、5月に黄色い花が咲き、秋には真っ赤な実ができます。
では以下の写真をご覧ください。
・ヘビノボラズ – 蛇も登れないトゲがある
・トウカイコモウセンゴケ – 東海地方に多い毛氈苔
・トウカイコモウセンゴケ – 葉のネバネバで小さな虫を捕まえる
・クサイチゴ – 草苺
・クサイチゴ – 野いちごの中で一番おいしい実
・サルトリイバラ – 猿も捕獲できるイバラがある
・下羽田の伝統行事 – 水無月団子
・モチツツジ – とり黐のようにベタベタする
・ウワミズザクラ 上溝桜 – ソメイヨシノの後に咲く
・タカノツメ 鷹の爪 – 若葉は食べられる
・ソヨゴ – 葉が風によく戦ぐ 秋に赤い実ができる
・コバノガマズミ – 秋には赤い実ができる
・ヒメミソハギ – ミソハギに似た色合いの小さな花
・オイタチツボスミレ – 臭い立壺菫 香りがよい
・ニョイスミレ 如意菫 – 紫のスミレが終わる頃に咲く
こうして見てみると、下羽田の里山はなかなかステキですね。雪野山古墳から続く尾根筋の散策道も歩きやすく整備されています。町内の方々、近隣のみなさん、ぜひとも一度散策にお立ち寄りください!